飽和潜水とは深海の水圧に体を慣らし、潜水を可能にするための技術です。
- 飽和潜水とはわかりやすく言うとどんな技術なのか?
- 飽和潜水はなぜ必要なのか?
- 飽和潜水の飽和とはどんな意味なのか?
など気になりますよね。
この記事では飽和潜水とはわかりやすく言うと?飽和とは何なのか意味を解説と題して解説します!
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飽和潜水とはわかりやすく言うと?どんな技術なのか?
飽和潜水とはどんな技術なのでしょうか?
結論から言うと、飽和潜水とは深海の水圧に体を慣らし、潜水を可能にするための技術です。
少し難しいので飽和潜水とは何かわかりやすく解説しますね。
人間が海に潜ろうとすると水圧がかかります。
空気ボンベを背負って潜ろうとしても通常は水深30mあたりが限度です。
さらに深く潜ろうとする場合は、身体を水圧に慣れさせる必要があります。
標高の高い山へ向かう登山家や無重力の世界へ行く宇宙飛行士が特別な訓練をするように、深い海へ潜る潜水士にも特別な訓練が必要なのです。
潜水艦救難艦「ちはや」で実施した飽和潜水訓練を紹介します。飽和潜水とは、人間が深海の水圧に耐え、安全に長時間作業ができるようにする潜水法です。今回はコロナ禍であったため、潜水員を事前に2週間隔離して臨み、総員が無事訓練を終えました。清々しい笑顔にあっぱれ! pic.twitter.com/9eXXJHsaFP
— 防衛省 海上自衛隊 (@JMSDF_PAO) January 27, 2021
飽和潜水はなぜ必要なのか?
飽和潜水はなぜ必要なのでしょうか?
人間の身体はいきなり深海に潜るほどの水圧に耐えられません。
無理をして潜ろうとしても水圧がどんどんかかっていき、窒素酔いで気分が悪くなったり、体調が悪化したりします。
また、深い海からすぐに海上に戻ってしまうと、今度はかかる水圧が一気に減り、体内のガスが膨らんでいきます。
体内のガスが気泡になると、手足の痺れやめまい、ときには重篤な減圧症にかかる可能性も。
人間の身体で深海での作業をスムーズに行うためには、水圧に身体を慣らす飽和潜水が必要なのです。
飽和潜水の飽和とは?どんな意味なのか?
飽和潜水の飽和とはどんな意味なのか気になりますよね。
ここまで飽和潜水とは身体を水圧に慣らして潜水する技術と説明してきました。
人間の体は気圧がかかると、ガスがたくさん血液や細胞の中に溶け込む仕組みになっています。
このガスが身体に最大限溶けきって飽和した状態を作って潜水することから飽和潜水と呼ばれています。
ちなみに飽和潜水士が身体を水圧を慣らすのは
- 深い海へ潜る前
- 深い海へ潜った後
の両方です。
特に深い海中で作業する飽和潜水士は、作業が終わっても約1ヶ月間は陸上に戻れないことも。
専門的な知識と体力に加えて精神力が求められるお仕事です。