世界三大映画祭の一つ、ベルリン国際映画祭。
ベルリン国際映画祭コンペティション部門に日本からは「すずめの戸締まり」がノミネートされたことで注目されています!
- ベルリン国際映画祭コンペティション部門とは?
- ベルリン国際映画祭コンペティション部門のノミネート基準とは?
など気になりますよね!
この記事ではベルリン国際映画祭コンペティション部門とは?ノミネート基準の条件とは?について解説します!
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ベルリン国際映画祭コンペティション部門とは?
ベルリン国際映画祭コンペティション部門とは、最優秀賞(金熊賞)をはじめとする数々の賞を競い合う部門です。
ベルリン国際映画祭の中にはさまざまな部門がありますが、一番有名な花形部門といえばコンペティション部門。
世界三大映画祭の一つであるベルリン国際映画祭には、世界中の映画産業関係者や映画ファンからの注目が集まります。
ベルリン国際映画祭のコンペティション部門にノミネートされること自体が優れた映画の証であり、非常に名誉なことだと言われています。
ベルリン国際映画祭の金熊賞とは何かについてはこちらで解説しています!
⇒ベルリン国際映画祭金熊賞とは?意味や読み方・金熊栄誉賞との違いは?
ベルリン国際映画祭コンペティション部門のノミネート基準の条件とは?
ベルリン国際映画祭コンペティション部門は2023年には19作品がノミネートされました。
ベルリン国際映画祭のノミネート基準の条件とは何でしょうか?
公式HPによると、ベルリン国際映画祭コンペティション部門のノミネート基準の条件には次のようなものが挙げられます。
- 世界初映または製作国以外で初映の映画であること
- 映画祭開始前の 12 か月以内に完成した映画であること
- 長編映画の最低上映時間は60分以上の映画であること
このノミネート基準だけ見ると「たくさんの映画が当てはまりそう」と思う方が多いのではないでしょうか?
実際のところ、ベルリン国際映画祭に応募するのは規定の応募フォームと手数料を払うだけなので比較的簡単です。
しかし裏を返すと、このシンプルな応募方法の中から優秀な作品が選ばれるので、作品の質の高さもノミネートされるのにとても大切ということになります。
ベルリン国際映画祭2023コンペティション部門ノミネート全19作品まとめ
ベルリン国際映画祭コンペティション部門にノミネートされた全19作品とは次のとおりです。
- 『20.000 especies de abejas』Estibaliz Urresola Solaguren
- 『Art College 1994』リウ・ジアン
- 『Bai Ta Zhi Guang』チャン・リュル
- 『Bis ans Ende der Nacht』クリストフ・ホーホホイスラー
- 『BlackBerry』マット・ジョンソン
- 『Disco Boy』ジャコモ・アブラジーゼ
- 『Le grand chariot』フィリップ・ガレル
- 『Ingeborg Bachmann – Reise in die Wuste』マルガレーテ・フォン・トロッタ
- 『Irgendwann werden wir uns alles erzahlen』エミリ・アテフ
- 『Limbo』アイバン・セン
- 『Mal Viver』ジョアン・カニージョ
- 『Manodrome』ジョン・トレンゴーブ
- 『Music』アンゲラ・シャーネレク
- 『Past Lives』セリーヌ・ソン
- 『Roter Himmel』クリスティアン・ペッツォルト
- 『オン・ジ・アダマント(邦題:アダマントにて)』ニコラ・フィリベール
- 『The Survival of Kindness』ロルフ・デ・ヒーア
- 『すずめの戸締まり』新海誠
- 『Totem』リラ・アビルス
日本からは新海誠監督のすずめの戸締まりもノミネートされました。
日本以外の映画では映画祭の常連監督もいれば、初監督作で選ばれた新人などもいて多彩な顔ぶれでした。
ベルリン国際映画祭2023の結果を参考にしながら、映画を見てみると面白いかもしれませんね!
⇒ベルリン国際映画祭2023の結果は?すずめの戸締まりは何位?
すずめの戸締まりはなぜベルリン国際映画祭にノミネートされた?
ベルリン国際映画祭コンペティション部門は、社会をするどく風刺する作品や芸術作品がノミネートされることが多いと言われています。
すずめの戸締まりは、社会的なテーマや芸術的な要素もありますが、どちらかというと娯楽性が強い作品です。
すずめの戸締まりはなぜベルリン国際映画祭にノミネートされたのでしょうか?
ベルリン国際映画祭での『すずめの戸締まり』、レッドカーペットを歩いてきました。想像していたよりもずっと柔らかく親密な体験で、菜乃華さんと椅子の北斗くんと一緒に、映画をベルリンに届けてきたつもりです。この場所まで連れてきてくれたのは、作品を応援してくれた皆さんです。深く感謝です! pic.twitter.com/wEinm4lFSo
— 新海誠 (@shinkaimakoto) February 23, 2023
現在、コロナ禍の影響で観客が映画館から離れてしまっていると言われています。
開催地であるドイツのベルリンも事情は同じ。
ベルリン国際映画祭は、映画人だけのイベントではなく普通の人や若い世代向けの映画祭にしたいという狙いがあったそうです。
新海誠監督の映画は「君の名は」など世界的な評価も高く、より若い層にアピールできる映画でもあります。
もちろん作品自体の出来が良かったのもありますが、すずめの戸締まりがノミネートされた背景にはベルリン国際映画祭をもっと開かられたものにしたいという主催者側の意図と作品の性質が合致したと考えられます。
ちなみに2002年のベルリン国際映画祭で、宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」が金熊賞を受賞しています!
まとめ
この記事では、ベルリン国際映画祭コンペティション部門とそのノミネート基準について解説しました。
ベルリン国際映画祭コンペティション部門は、最優秀賞を競う部門であり、ノミネートされることは非常に名誉なことです。
ノミネート基準には、映画の初映条件や上映時間の要件があります。
また、2023年のベルリン国際映画祭ではコンペティション部門に日本から新海誠監督の「すずめの戸締まり」がノミネートされました。