KICK BACKのMVと歌詞を考察!最後の終わり方の意味はホラーじゃない!

米津玄師の「KICK BACK(キックバック)」はチェンソーマンのアニメOPテーマソング。

ミュージックビデオ(MV)では、米津玄師さんとKing Gnuの常田大希さんが共演している動画としても話題ですよね。

MV最後の終わり方がなかなか意味深なので、「ホラーや幽霊オチなの?」なんて声も多いようです。

しかし、実はキックバックのMVは『努力 未来 A beautiful star』の歌詞通りに話が進んでいっているんです。

この記事ではKICK BACKのMVと歌詞を考察し、最後がどんな意味なのか?を解説します!

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KICK BACKのMVと歌詞を考察【鍵は『努力 未来 A beautiful star』】

早速ですが、KICK BACKのMVと歌詞について考察していきましょう。

米津玄師のKICK BACKはアニメ「チェンソーマン」のOPテーマ。
漫画原作の大ファンの米津玄師がチェンソーマンをイメージしながら作曲した楽曲です。

KICK BACKのサビに出てくる『努力 未来 A beautiful star』の歌詞はもともとモーニング娘。「そうだ! We’re ALIVE」のもの。

米津玄師は音楽プロデューサーのつんくからわざわざ使用許諾をとって、『努力 未来 A beautiful star』の歌詞を使っています。

つまり、この曲で一番大事な歌詞は『努力 未来 A beautiful star』。

実際にKICK BACKのMVと歌詞を考察していくと話の筋書きがぴったり『努力 未来 A beautiful star』に当てはまっていくのです!

【努力】筋トレを頑張る米津玄師
【未来】筋トレのできる常田大希に憧れて近づきたい米津玄師 なんか忘れちゃってんだ(最初の目的を忘れる)
【a beautiful star(夢)】常田大希に存在を認めてもらいたい
【最後】常田大希の眼中に入らず夢が破れる⇒「ただ虚しい」
【努力】トラックに轢かれても再度立ち上がる米津玄師
【未来】赤い車に乗った常田大希に再度憧れて近づきたい米津玄師
【a beautiful star(夢)】常田大希に存在を認めてもらいたい
【最後】「なんか良い感じ」⇒常田大希に話しかけるが幻のように消える
なぜなぜ解決隊
詳しく見ていきましょう!

『努力 未来 A beautiful star』の意味【1回目】

【努力】筋トレを頑張る米津玄師

【努力】筋トレを頑張る米津玄師
米津玄師は努力しながら筋トレをしています。「あれが欲しいこれが欲しい」と願望があるものの、なかなかパッとしません。

【考察】自販機の4443の意味は「しあわせになれない」

画像
例えば、自販機の数字が4443になってがっかりするシーンがありますよね。
これは歌詞の「4443で外れる炭酸水」にもあるとおり、「4(し)が合わさらない=しあわせになれない」の暗喩と考察することができます。
ちなみに4443の前に表示される番号「1123」はKICK BACKのCDのリリース日でもあります。

【未来】筋トレのできる常田大希に憧れて近づきたい米津玄師

【未来】筋トレのできる常田大希に憧れて近づきたい米津玄師⇒「なんか忘れちゃってんだ(最初の目的を忘れる)」
しかし、颯爽と筋トレのできる常田大希が現れることで事態は変わります。
米津玄師は常田大希に憧れ、自分も近づきたいと考え筋トレに励みます。(ピンクの)血を吐くほどの努力を重ねる米津玄師。
a beautiful starとは美しい星、つまり『常田大希に存在を認めてもらいたい』という夢に向かって進んで行くわけです。

【a beautiful star(夢)】常田大希に存在を認めてもらいたい

【a beautiful star(夢)】常田大希に存在を認めてもらいたい
米津玄師は常田大希に存在を認めてもらうため地道に筋トレを頑張りますが、「なんか忘れちゃってんだ」の歌詞にあるように、やがて筋トレの目的を忘れてしまいます。
偽の腕で楽してムキムキになった米津玄師。
サンドバッグを派手にぶっ飛ばして常田大希の関心を惹こうとしますが、常田大希の眼中にも入れてもらえません。

【最後】常田大希の眼中に入らず夢が破れる⇒「ただ虚しい」

【最後】常田大希の眼中に入らず夢が破れる⇒「ただ虚しい」
夢が破れて破れかぶれになった米津玄師は「ただ虚しい」と叫んだ後、美しい音楽の転調とともに空想の世界に迷い込みます。

「全部滅茶苦茶にしたい 何もかも消し去りたい」と自暴自棄になったところで、トラックに轢かれてしまいます。

『努力 未来 A beautiful star』の意味【2回目】

【努力】トラックに轢かれても再度立ち上がる米津玄師

【努力】トラックに轢かれても再度立ち上がる米津玄師

トラックに轢かれてながらも再び走り出す米津玄師。これはリスタート(再出発)を表しています。

「ラッキーで埋め尽くして レストインピースまで行こうぜ」とあるように、気持ちは切り替わり前向きに。

【未来】赤い車に乗った常田大希に再度憧れて近づきたい米津玄師

【未来】赤い車に乗った常田大希に再度憧れて近づきたい米津玄師

そこに再び真っ赤なスポーツカーに乗って現れる常田大希。
米津玄師に一瞥をくれると、車のスピードを上げながら格好良く走り去ってきます。

常田大希に再度憧れ、懸命に後を追いかける米津玄師。(⇒車のナンバーに隠された意味についてはこちら

【a beautiful star(夢)】常田大希に存在を認めてもらいたい

【a beautiful star(夢)】常田大希に存在を認めてもらいたい
常田大希に憧れ、ひたすら走り続ける米津玄師。
またもや「なんか忘れちゃってんだ」の歌詞が入ります。もともとは筋トレだったのに、いまやパルクールを駆使して自分とよく似た人達と競争していきます。

とことんラクをしたい米津玄師は、ゴール手前で先頭の外国人を待ち伏せアタックするというズルをしながら一位を勝ち取ります。

【最後】「なんか良い感じ」⇒常田大希に話しかけるが幻のように消える

【最後】「なんか良い感じ」⇒常田大希に話しかけるが幻のように消える
「なんか良い感じ」と充実感を感じていた米津玄師は、最後に空想の世界から戻ってきて常田大希と出会います。
「あの、つ(ねださん)」まで言いかけたところで、常田大希は幻のように消え去ってしまいます。

KICK BACKのMV最後の意味を考察

KICK BACKのMVの最後は「夢が消えてしまう」ことを意味すると考えます。
例えば、チェンソーマンの漫画では、主人公のデンジが女の子の胸を揉んでみたい夢を実行するものの、実はそんなにたいした経験じゃなかったと落ち込みます。
女性といつかお話してみたいと夢見ていたものの、実際に知り合う女性は一癖も二癖もある人ばかり。
トーストにジャムを塗って食べて見たいと夢見るものの、毎日食べるようになると食べ飽きてしまいます。
これらは「目標に到達したけど思っていた通りじゃなかった」「目標に到達したら楽しくなかった」「目標に到達したら飽きてしまった」経験を表します。
つまり、夢は達成するまでがピークで、夢を達成したあとは「夢が消えてしまう」のです

『努力 未来 A beautiful star』の本当の意味

それでは夢がいつか消えてしまうのなら、未来を夢見て努力することは無駄なのでしょうか?

筆者はKICK BACKのMVを見て、むしろ夢があるからこそ現実をがむしゃらに走っていけるんだというメッセージを感じ取りました。

MVの最後で常田大希に話しかけられなかった米津玄師は、おそらくまた別の夢を見つけて筋トレを再開するのではないでしょうか。
トラックに轢かれても再度立ち上がった米津玄師のように。欲望という夢の力で前進するチェンソーマンのように。

思い描いた未来はハッピーエンドじゃないかもしれませんが、夢は次々と生み出せるところに希望があります。

KICK BACKの歌詞に出てくる『努力 未来 A beautiful star』のシナリオの本当の意味とは、私達は夢を次々と生み出せるからこそ、ときには道に迷いながらも前進していけることを表していると考察できるのではないでしょうか。

まとめ KICK BACKのMVと歌詞を考察!最後の意味はホラーじゃない!

この記事ではKICK BACKのMVと歌詞を考察し、最後がどんな意味なのか?を解説しました!

キックバックのMVは『努力 未来 A beautiful star』の歌詞通りにシナリオが練られていることがわかりました。

KICK BACKのMVの最後は「夢が消えてしまう」ことを意味すると考えます。

夢が消えてしまうのは悪いことではなく、私達は夢を次々と生み出せるからこそ、ときには道に迷いながらも前進していけることを表していると考察できるのではないでしょうか。

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